- インテリアコーディネーターは、住まいの空間を、施主に「選ばれる形」で提案するための資格です。住宅やリフォーム、店舗に関わる建築の人と相性がよい資格です。
- 2025年度の合格率は一次34.0%、二次56.6%、通して25.4%。2025年度の合格者のうち、一級建築士を持っている人は96人、二級建築士・木造建築士は210人いました。
- 講座選びで見るべきは、二次試験(プレゼンテーション・論文)の対策がどれだけ厚いかです。一次は独学でも届きますが、二次は書いたものを見てもらわないと伸びにくいからです。
- 二次対策を重視するなら、住宅デザイン研究所の「ハウジングインテリアカレッジ」が候補になります。
建築の人に、インテリアコーディネーターは必要か
「建築士を持っているのに、インテリアコーディネーターまで要るのか」。そう思う人は多いはずです。
でも、設計とインテリアでは、問われることが違います。建築士は、建物を安全に、法律に合わせて成り立たせる資格です。インテリアコーディネーターは、その空間で施主がどう暮らすかを考え、施主が選べる形で提案する資格です。
住宅やリフォーム、店舗の仕事では、最後に施主の心を動かすのは、内装や家具、照明、色の提案です。ここを自分で語れる設計者は、打合せの主導権を握れます。実際、2025年度のインテリアコーディネーター合格者のうち、一級建築士を持っている人は96人、二級建築士・木造建築士は210人いました。建築の資格を持ったうえで、インテリアを学び足す人は少なくありません。
技術を持っているだけでは、選ばれない。相手が選べる形で提案できる人が、仕事を任される。これは建設に限らず、どの仕事でも同じです。
試験の中身と難しさ(2025年度)
| 一次試験 | 二次試験 | |
|---|---|---|
| 形式 | 学科(CBT方式。会場のパソコンで解く) | プレゼンテーション・論文(筆記) |
| 時期(2025年度) | 9月16日〜10月16日 | 12月7日 |
| 合格率 | 34.0% 受験6,023人・合格2,049人 | 56.6% 受験2,870人・合格1,623人 |
一次と二次を通して資格取得を目指した人の合格率は25.4%で、ここ数年は24〜25%台で推移しています。一次に合格すると、次の年からは二次だけを受けられる仕組みもあります。
数字だけ見ると、二次のほうが合格率は高く見えます。ただ、二次を受けるのは一次を突破した人だけです。そのうえで、4割以上が落ちています。二次は、知識があることを前提に、それを図と文章で伝えられるかを見る試験です。
講座選びで見るべき4つの点
いちばん大事なのは、1つ目の二次対策です。一次は、市販の問題集と過去問でも届きます。でも二次のプレゼンと論文は、施工管理技士の経験記述と同じで、知識を、求められた形で伝える力が問われます。自分で書いたものの、どこが減点されるのかは、自分ではなかなか分かりません。
記述やプレゼンの準備の考え方は、施工管理技士の経験記述の記事にも書いています。試験は違っても、「知識を蓄え、それを効果的な形で伝える」という点は同じです。
ハウジングインテリアカレッジという選択肢
二次対策を重視するなら、候補になるのが「ハウジングインテリアカレッジ」です。運営は株式会社住宅デザイン研究所で、インテリアコーディネーターのほかに、二級建築士や宅建士の講座も開いています。
| コース(公式サイトの掲載より) | 内容 |
|---|---|
| 一次二次の総合講座 | ライト / スタンダード / コンプリート(二次試験LIVE授業つき)の3段階 |
| 二次試験だけの講座 | ライト / スタンダード / LIVE授業(コンプリート)。一次に合格済みの人向け |
| 短期の講座 | 一次試験2日間集中講座、二次試験1日間集中講座と模擬試験 |
| サポートの期間 | ライト・スタンダードは試験2回分。コンプリートは教材費だけで翌年の同じ講座を受けられる |
二次試験を、ライブ授業で直接学べるコースがあるのが特徴です。働きながら受ける人には、落ちたときに翌年も続けて使えるサポート期間も安心材料になります。
受講料、添削の回数、教育訓練給付制度の対象かどうかは、コースや時期によって変わります。申し込む前に、公式サイトで最新の内容をご確認ください。(確認日:2026年10月26日)
この講座が向かない人
- 大型の非住宅だけを扱っていて、内装の提案をする場面がない人
- 資格は取らず、インテリアの知識だけを本で学びたい人
- 一次の知識に不安がなく、二次の模擬試験だけ受けたい人(短期の講座や模擬試験で足りる)
ほかの資格と比べたいなら
建築の人が次に取る資格として、インテリアコーディネーターのほかに、宅建や賃貸不動産経営管理士もあります。「お金と契約」に寄せるなら宅建、「空間と提案」に寄せるならインテリアコーディネーターです。比べ方は、賃貸不動産経営管理士の記事にまとめています。
まとめ
- インテリアコーディネーターは、施主に選ばれる提案をするための資格。住宅・リフォーム・店舗の建築の人と相性がよい
- 2025年度の合格率は一次34.0%、二次56.6%、通して25.4%
- 講座は、二次(プレゼン・論文)の対策がどれだけ厚いかで選ぶ
- 二次をライブ授業で学びたいなら、ハウジングインテリアカレッジが候補
試験データ:公益社団法人インテリア産業協会「2025年度(第43回)インテリアコーディネーター資格試験の結果について」(2026年3月2日)。最新の情報は協会の公式サイトでご確認ください。(確認日:2026年10月26日)